10代のあなたへ~晴耕雨奏のススメ

土いじりの好きなピアノ弾き。音楽大学講師。かつて怒涛の十代を過ごした私が、やがて十代になる娘に宛てて書きます

種まき

畑の種まきのお手伝いに行ってきた。電車に揺られること2時間半、着いた駅には物腰の柔らかい青年が車で出迎えてくれた。私たち親子の他に3人のお手伝い志願者が同乗。「どちらから?」との問いに「2年前から日本を旅してちょうど今は房総にいました」とのこと。一瞬いろんな疑問が頭を駆け巡る。「ときどき留まってお仕事するのですか?」「ええ、主にリゾートバイト。ホテルなどの住み込みです」ようやく暮らしの形が朧げながら想像できてきた。「4月からは金沢、その次は沖縄に行く予定」とのこと。

身ひとつでどこまでも自由に移動し自由に生きる、、引き換えに孤独と?将来への漠然とした不安と???

ん?

これらは、たとえ家族と定住していても究極には変わらないのではないか?

だとすると、不自由に感じるとすれば、もしかすると自分の心の中で勝手に作り出した幻影に苦しめられているだけなのかもしれない、、、

久々に都会を離れて土に触れたいと参加したイベントだったが、始まる前からガツンと殴られたよう。

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そして畑作業。スタッフの方達が数日間ポケットに入れて(人肌で温めて)発芽させた夏野菜の種をポットに植えたり、ヤーコンの種芋を植えたり。。。娘は、ヤギや猫と戯れたり、畑で出会ったお友達とハンモックに揺られたり。そして、その辺りに生えていたニンジンと小ネギを根っこから少々と、シソの種を頂いて帰ってきた。

また行きたい!と娘。

種から芽が出て育つ姿を見に、またお手伝いに行きたい。