何になりたい?
大きくなったら何になりたい?
子どもの頃、何度聞かれただろうか。男の子はパイロットとか消防士とか、女の子は幼稚園の先生とかお花屋さんとかが多かったかな。小学生になっても聞かれた。その都度、何となく居心地の悪さを感じながらも、子どもなりに考えて当時の興味と関連した当たり障りのない返答をして切り抜けてきた。
何になりたいか?
子どもの頃は「夢は大きく」と言われ、少し大きくなると「将来の仕事につながる学びの選択を」と言われる。
今うちに来ている高校生の生徒は、音大に進むべきか否か、、とずいぶん迷っている。そうだよね。私もずいぶん悩んだな。音楽でご飯を食べていける自信なんてこれっぽっちもなかったから。
でも、やっぱり「何になりたいか」ではない気がする。どう在りたいか。日々、何を思って暮らしたいのか。人それぞれだけれど、本当に大事なことは何だろう?と問うてみると、自ずから進むべき道が見えてくる。