新学期の始まり
春休み最後の日、「お花のトンネルの下でお弁当を食べたい」という娘と砧公園へ。前日に花吹雪の舞う桜並木を自転車で通って以来、花びらに囲まれてお弁当を食べたいと丸一日待ち侘びた時間。街中はすっかり葉桜となっているので公園の桜はどうかな?と少々心配しながら到着。まずは萌黄色の若葉が目に染みる。そう、私の1番好きな季節の到来だ。満開の桜はもちろんいいけれど、ソメイヨシノが葉桜になる頃、他の桜も咲き始め、そして木々も芽吹き、その淡くくすみを帯びた林の優しい色合いは今だけのもの。眩しい新緑となるほんの少し前。
自転車を停めると、娘はどこにシートを広げようかと駆け出した。あれはたしか大島桜というのだったか、ソメイヨシノに挟まれた白い桜の枝の下、正にお花のトンネルの下にシートを広げることが出来た。花びらが風に舞う中、昨夜から待ちに待ったお弁当タイム。といっても大した準備もできなくておにぎりプラスアルファ程度のものながら、近くで穏やかなひとときを親子で満喫することが出来た。